今日は質問箱に寄せられた”ある質問”について、色々と答えていくわよ。
わ〜!
つい先日、このような質問を頂きました。

ブログの記事、楽しく拝見いたしました!タカシさんは自分の好きなものに関わる就活をしようと思わなかったのですか?例えばアイドルのプロデュース会社とか、アニメの制作会社とか。
自分は就活生のオタクで、そのままアニメや芸能業界を志望しているので、そうではない方の考えが気になりました。
まずは、この過疎サイトに来てくれてありがとうございます(土下座)。これからもたくさん遊びに来てください。コメントもお待ちしてます。
んで、この方の質問を要約すると「なんで趣味を仕事にしようとしなかったの?」って感じですね。
質問者さんは就活生で、自身のオタク趣味を仕事にしたいようです。
先に答えとなる結論を言ってしまうと、
そりゃ趣味を仕事にしたかったよ。
でも食べていけるかどうかもそうだし、それより「仕事にしたがためにその趣味がストレス源になる」なんてことなくやっていけるかが自信なかった。
チャンスがあればチャレンジしたいけどね。
ということになります。
せっかくとてつもないレベルで答えたい心を刺激する質問を貰えたので、今回はこのことについて詳しく書いていきます。
ゆっくりしていってね〜!
1.始めから普通に就活してた

そもそもなんですが、趣味を仕事にすべく就活をしようとはしていませんでした。
せいぜい、
あー、バイナリーオプション(投資)で月1000万儲けながらアイドル現場でチェキ撮る係だけやって生きてえな〜
みたいな、非現実もいいところな妄想をしていた程度です。
なので、趣味を仕事にすべく行動を起こしたことはありません。
趣味は趣味、仕事は仕事で分けていきたいと明確に考えてはいたものの、確固たる意志でそうしたわけでもなく、ただ普通に就活をし、大学の先輩が立ち上げたIT企業に入りました。
そんなこんなで今に至るわけですが、もし自分が趣味を仕事にするか迷っていたとして、そこで二の足を踏むであろう細かい理由も書いていきます。
一応、迷った挙句やめておいたテイで読んでみてください。
2.なぜ趣味を仕事にしようとしなかったのか?
理由1.非現実的すぎたから

最初に浮かんだ理由がこれです。
オタクとして収入のすべてを捧げているわけでなければ、他を圧倒するほどの知識や能力、人脈があるわけでもない自分。
正直、趣味を本業の仕事にできて、しかも食べていける自信なんてありませんでした。
その点からすると、働けば生活できるぐらいには給料をもらえる一般会社員という生き方は金銭的なセーフティーネットとしてみられると思うし、そこまで悪くないとも思うんです。
もっと言えば、趣味を仕事にして上手くいったとしても40代や50代、それ以降もやっていけるかどうか。
こんな感じで、第一に金銭的な不安要素が大きすぎたわけです。
それをクリアできそうだという確信が持てるようになって、ようやく動き出せるのかもしれません。
理由2.社会のレールから外れたくなかったから

就活というと、音楽や芸能業界のほか、アイドル運営やアニメ業界を志望する人はあまり見かけないと思います。割合的に。
周りの友人や知人を見ても、ITや不動産、運送、学校法人といった方面へ行く人がほとんどでした。
テレビや新聞を見ても、就活生が進む業界のグラフなんかでオタク趣味が元となりうる業界や職業は見当たらず。
それもあってか、「趣味を仕事にしようとする=社会のレールから外れてしまうのでは?」という認識が勝手に強くなってしまったんですよね。
その業界の方々に失礼なので言いにくかったんですけど。
結局そういう認識だったので、「男ならAT限定免許よりもMT免許を取るべき」という風潮に流されてMT免許を苦労して取るほど世間体を気にしてしまう自分は、大学で専攻していた方面の仕事をすることにしました。
理由3.趣味をストレス源にしたくなかったから

「趣味で生活していける自信がなかったから」というもっともらしい理由をつけておきながら、これが1番の理由です。
趣味とは純粋に好きでいるだけでなく、日頃のストレスや疲れを癒してくれるものだと思っています。
さっきのお金云々で使った言い方をするなら、「趣味は精神面でのセーフティーネットであるべき」という考えです。
仮に趣味を仕事にできて、しかも食べていけるとしても、この点が引っかかってしまいます。
趣味から始めた仕事だとしても、仕事は仕事。仕事である以上、そこにはストレスや悩みが多少なりとも生じてくるはずです。
そうなった時、果たしてその趣味を心から楽しめるでしょうか。精神面でのセーフティーネット、言うなれば”心の拠り所”として機能してくれるでしょうか。
僕は「心から楽しめはしないだろうし、心の拠り所として機能しなくなるだろう」と思います。
例えば、僕が二次元の嫁と言い張るほど好きなキャラが沢山いるゲーム、「アズールレーン」。

このゲームを作った人たちは、自分たちの作品が高い人気を得ているので、きっと誇りやそれに近いものを持って仕事をされているはずです。
しかしながら、その仕事を完全なるストレスフリーでここまで展開してこられたでしょうか。
この「アズールレーン」の開発に携わった企業「Manjuu」にて専務取締役社長を務める林 書茵(リン・シュイイン)氏は、インタビューで以下のように語っています。
(アズールレーンの人気が拡大し、運営会社の数名だけで対応しきれなくなったエピソードについて)
4Gamer.net「「アズレン」開発Manjuu社の日本進出&新作の情報が飛び出した林(りん)社長インタビュー。日本支社で働きたい人募集中!」より引用
・(中略)「1日48時間あればいいのに」と本気で考えていました。
・結局,残業と徹夜という手段でなんとかするしかありませんでした。
この通り、かなり大変な状態だったようです。推測でしかないですが、ストレスも少なからず感じたことでしょう。
もちろん、好きなもののためならと考えれば、こういった状況を乗り越えられる人も割と多いかもしれません(だからこそこのゲームも続いていると思いますが)。
しかし自分が趣味を仕事にしているなら、そうなった時点で消費者側に戻りたくなって仕方なくなると思うんです。
さらに言うなら、休みの日に秋葉原なんて行く気にならなくなる自信まであります。同じアニメやゲーム業界の「仕事による成果物」で埋めつくされた街なんだから。
このような話は、趣味を仕事にするデメリットとして挙げられることが珍しくありません。なので、割と主観じゃないはずです。
てなわけで、「趣味を仕事にすることで、好きなはずのものがストレス源になるかもしれないから」というのが、とりわけ大きな理由になります。
3.目指しているなら目指すべき

今回の質問者さんは「なんで管理人は趣味を仕事にしようとしなかったの?」という質問に加え、「趣味を仕事にしたいんだけど、どう思う?」的な質問もしてくれました。
前者にはいいだけ答えたので、最後に後者についても触れておきます。
個人的には、「せっかく(趣味を仕事にすることを)目指しているんだから、そのまま目指したほうがいい」と言いたいですね。
無責任に聞こえるかもしれないですが、自分は「やらずに後悔するよりも、やってみて後悔しよう」という考えを強く持っています。
実際、就活をしていた時も
上京してヲタクやりたいんだけど、大阪がメインの会社に内定もらった。周りも内定もらいだしてるし、もう就活終えて楽しようかな…いや、確実に上京できるようにしたいから、今の内定は辞退して一か八か東京の会社受けるか!
という風に、ある種の賭けに出てなんとかうまくいき、無事上京できました。コロナのせいでほとんどヲタクできてないですけど(汗)。
でも、あの時「リスクあるし大阪の会社でもいいか…就活続けるのめんどいし…」と言って就活を終えていれば、数年は大阪で「全然ヲタクできない…気軽に東京行けない…やっぱダメ元で挑戦すべきだった…」と後悔していたかもしれません(大阪disではないですよ)。
こんな実体験があることから「やってみなければ後で後悔するかもしれないから、やってみたほうがいいんじゃない?」というのが答えになります。
もしそこでなにか困ったことがあれば、いつでもTwitterなりお問い合わせフォームなりで気軽に相談してください。お話聞くので。
あ、さっきのやらずに後悔よりやって後悔云々の話は以前記事にしたので、よければ見てもらえればと思います。
4.オフトーク
すごくいい質問もらったよね。質問者さん応援したいな!
そうね。私達もアイドルとかアニメが好きだから、その道で活躍してほしいわ。
いつか秋葉原かどっかで質問者さんの作ったものが見られればなあ〜
そうなったら私達で全力で推しましょうね。応援してるわ。