どうもこんにちは。
得体の知れない不気味な話が好きな人向けの話題をひとつ。
アーティスト名や曲名、歌詞などの詳細情報が一切わからない謎の楽曲と、その説や噂について取り上げます。
ゆっくりしていってね~!
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1.概要
「インターネット上で最も不思議な曲」とは、詳細情報が全くわからない楽曲のこと。
音源は確かに存在していますが、アーティストや曲名、リリース時期、さらにはどこの言語で歌っているかさえも不明となっています。
ネット上では主に「Like the wind」や「Blind the wind」という曲名で呼ばれることが多いですが、これらは仮の呼び名です。
この曲は1984年、ドイツ北部の公共ラジオ局「NDR」の若者向け音楽番組が初出とされています。
本格的に話題となったのは2007年のこと。放送を当時録音していたダリアス・Sという男性の妹が、曲の詳細を知ろうとネットに音源を投稿し情報を募りました。
しかし、有力な情報を持つ人は誰一人として現れず、現在まで真相解明には至っていません。
続いて、噂の詳細を見ていきましょう。
2.曲の特徴
この曲は、分類としてはロックの一部であるニューウェイヴとされています。
不明瞭な音質により歌詞が聞き取りにくく、前述の通りどの言語で歌っているのかが判然としません。
そのことから、異世界の楽曲ではないかという夢のある(?)考察も見られました。
また、カセットテープなどが市場で出回ったという情報もなく、現物を所有している人も見つかっていません。
当時音源を放送したとされるラジオDJも調査に応じたものの、楽曲の情報について覚えておらず記録も現存していなかったそうです。
また、この曲の歌詞が何をテーマにしているかについても考察されています。
曲の世界観について、冷戦(共産主義・東ドイツ・ベルリンの壁)について歌っているという説や、歌手が別居や他の個人的なテーマについて歌っているとする説などがある[2]。
Wikipedia『インターネット上で最も不思議な曲』より
有名なアーティストだったり、一般に販売された曲ならすぐわかるだろうけど…
3.曲に関する憶測
ほぼ確実に英語で歌っている
正確な歌詞の情報がなく、音源から聞き取ることも困難なこの楽曲。
ネット上では、どの言語で歌っているかについて以下のような説があります。
- ドイツ語説(ドイツのラジオ放送が初出であるため)
- ドイツ訛りの英語説
- オーストラリア訛りの英語説
ドイツ語を学んでいる自分が聴く限り、99.9%ドイツ語ではありません。英語の可能性が高いです。
~ch、~enといったドイツ語特有の発音が含まれていないからです。
逆に、「the(ザ)」や「wi(ウィ)」などの英語と思われる発音は何度も聴き取れました。
ちなみに英語圏の有志が推測で文字起こしした歌詞がありますが、違和感がなくしっくりきます。
東アジアで作曲されたとする説
Redditより。ほぼ確実に英語の曲であるにもかかわらず、欧米では全く情報が見つからないことから。
あくまで一部のユーザーによる考察であり、根拠はありません。
関係者が全員他界しているとする説
楽曲の正体がわからないのは、アーティストや関係者が全員他界しているからではないか…とも言われています。
これだけ世界各国で捜索されているにもかかわらず、誰一人として自分たちの曲だと名乗り出ないとなると、この説は結構あり得るような気がしますね。
ラジオ局で収録した曲であるとする説
こちらもRedditより。
この曲はラジオで放送されていたわけですが、当時ラジオ局のスタジオで演奏・収録したデモ曲なのではないかという考察です。
そう考えると、音源が不明瞭であることも納得がいきますね。
デモ曲のままリリースされずにバンドが解散した…なんてこともあり得るかもしれません。
自作自演説
あまりにも謎めいた楽曲であることから、自作自演を疑う声もあります。
自作した曲を詳細不明として広めたのでは?ということですね。
しかし、この楽曲を最初に投稿したユーザーは「有名になりたいわけではないし、そんなことをするほどの気力もない」と否定しています。
4.候補とされたアーティスト
この曲が持つミステリアスさからか、現在でもRedditやDiscordなどのコミュニティで捜索され続けています。
楽曲の正体として、いくつかのアーティストや楽曲の名前が挙がりました。
Depeche Modeの『Dangerous』であるとする説
後に別な楽曲であることが判明し、この説は否定されました。
DCOの楽曲とする説
YouTubeにて楽曲を投稿している「DCO」というアーティストも、ボーカルの声が酷似していることから正体の候補として挙げられました。
しかし、アーティスト本人が明確に否定しています。
Joy Divisionのデモ曲とする説
Joy Division(ジョイ・ディヴィジョン)という、イギリスのロックバンドのデモ曲とする説もあります。
ボーカルの声はあまり似ていないような気がしますが、エコーのかかり具合は似ていますね。
ただ、これといって根拠が無いため有力視されていません。
【有力?】Statues in motionの楽曲とする説
活動時期やボーカルの声が非常に近いことから、正体はギリシャ出身のバンド「Statues in Motion」の楽曲ではないかとも言われています。
Redditでもこの説について議論されており、なんとこのバンドの元メンバーと連絡が取れたというユーザーまで現れました。
ただ、元メンバーのビリー・ナイト氏いわく、この謎の曲について何も知らないとのこと。
また、同じくこのバンドと連絡を取った他のユーザーからは、明確な否定はされなかったとの投稿もあり、情報が錯綜しています。
曲の正体がこのバンドのものであるという決定的な証拠は無く、Twitterアカウントが本物とも断定できませんが、Reddit上には他にも色々と情報や意見が寄せられています。
- このバンドは1983年にアルバムをリリースしたが、1984年に解散した(※正体不明の曲の初出は1984年)
- ボーカルはとても似ているが、音(曲調)が違う
- ボーカルがイギリスに移住し、LPが発売される前にバンドが解散したとどこかで読んだことがある
5.曲の正体は謎のまま…
長きにわたって考察され続けている、正体不明な曲。
はたして、この曲の正体が判明する日は来るのでしょうか。
こういった曲は世界中にいくつもあり、真相解明に至ったものもあります。
そしてなんと、日本にも正体不明のまま捜索され続けている曲があります。
次回は、その「秋葉原で買ったカセットテープに入ってた曲」について取り上げていきます。
ではまた。
サムネイル背景画像 著作者:Sketchepedia / 出典:Preepik