どうもこんにちは。
前回、あらゆる詳細がわからない正体不明の曲「インターネット上で最も不思議な曲」について取り上げました。
実は、日本でも同じように正体不明で捜索され続けている謎の曲が存在します。
今回はその「秋葉原で買ったカセットテープに入ってた曲」について取り上げていきます。
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1.概要
『秋葉原で買ったカセットテープに入ってた曲』とは、音源以外に詳細情報が全く発見されていない、正体不明の邦楽です。
実際の音源がこちら。
この曲が発見されたのは1990年代前半のこと。
とあるネットユーザーが秋葉原駅近くの店舗にて、1本50円のカセットテープを購入。
ラベルに何も書かれていないそのテープには、1990年前後を思わせる雰囲気ながらも少し不気味な音程で歌われた曲が1曲だけ収録されていました。
カセットのラベルには「ARA – Audio Representative Associates」と記載されていますが、なぜか黒マジックで塗りつぶされています。
10年以上も前に、よく秋葉原に行っていた頃、某店で1本50円のカセットテープが売られていたのですが、その中に入っていた曲です。
2chより引用
なんとなく不気味なこの曲について、コメントをお待ちしています。
2000年に2chの怖い歌スレで投稿され、この曲の正体を探るべく20年以上にわたりネット上で曲の正体について捜索されてきました。
しかし、現在に至るまでアーティスト名や曲名、誰が歌っているのかといった詳細情報が一切不明のままとなっています。
正体不明な上に、曲調に若干の不気味さも感じられることから、「検索してはいけない言葉」として知られる存在です。
果たして、この曲の正体とは…
2.曲の特徴
この謎の曲は1990年前後の雰囲気が感じられる、シティポップのような曲調になっています。
儚げで良いという声もあれば、不気味だという声もあり、聴く人によって印象は様々です。
制作段階のいわゆる”デモ曲”かもしれないわね。
この曲は絶妙なクオリティーで作られており、素人やアマチュアが作ったのか、プロが作ったのかが判然としていません。
そのため「これはプロのアーティストによる制作段階のデモ曲であり、何らかの理由で社外に流出したのではないか?」との見方が有力です。
カセットテープのラベルが塗りつぶされているのも、このことが関係しているように思えます。
レコード会社の関係者やツテのある人がテープをもらい、保管していたものの不要になって処分した…とか。
現代ほど情報漏洩などのコンプライアンスが根付いていなかった時代の話なので、こういった代物が秋葉原のマニアックな店に流れ着くこともあったのではないでしょうか。
3.曲の正体に関する仮説
Ali Projectのデモ曲
Ali Projectに所属する歌手・宝野アリカさんの楽曲で、実際にはリリースされなかった没音源ではないかとする説です。
声や曲調の類似性から、2000年に捜索が始まって以来20年以上にわたって有力視されていました。
しかし2023年になって、宝野アリカさん本人がこの曲との関連性を否定。真相解明には至りませんでした。
斉藤ユイの「Midnight Sympathy」説
曲の正体が歌手・斉藤ユイさんの「Midnight Sympathy」ではないかという仮説もありました。
こちらは音源や歌詞がネット上に上がっていなかったため、検証できないまま仮説として残っていたのです。
しかし、後にとあるユーザーがこの曲の音源をアップ。
全く別な曲であることが判明しました。
「哀しみの枯れ葉ー樹海の落し物」説
2011年3月18日、ニコニコ動画にて「哀しみの枯れ葉ー樹海の落し物」というタイトルで、この音源が投稿されました。
これまでのモノラル音源ではなく、ステレオ音源でアップロードされていたことから、曲名とともに新たな音源が発見されたかと思われました。
しかし、これは投稿者が元の音源を編集し、題名を後付けしたデマであることが判明。
またも真相解明には至りませんでした。
デビューが実現しなかったアイドルの曲とする説
「デビューすることなく終わってしまった、どこかのアイドルの曲だったのでは?」という説。
あくまで考察のひとつなので、有力な根拠に基づく説ではありません。
とはいえ、この説が正しければ曲の情報が出てこないのも頷けます。
関係者がこの話題を知らない・全員他界しているとする説
アーティストや曲の制作に携わった関係者が、謎の曲として話題になっていることを知らないのでは?とも考えられます。
であれば、その人たちがこの話題を認知して名乗りを上げてもらうことで解決できそうです。
また、関係者が全員他界しているのでは?とも囁かれています。
しかし1990年前後に制作された曲なので、30年程度で関係者全員が他界したとは考えにくいです。
ボーカルの女性に至っては声からして若く、現在50~60歳前後になっているのではないでしょうか。
結果、関係者全員がこの話題を認知できていないか、認知できていても当時の記憶が薄れているために確証がなく、それでいて証拠を揃えて名乗り出せていないだけ…という線が強いと言えるでしょう。
真相は謎のまま
この曲の正体をめぐって色々と仮説や考察が出続けていますが、いまだ真相解明には至っていません。
海外でも捜索されていますが、日本の曲なので情報のアップデートは国内のネット界隈の方が早いですね。
ちなみに自分は秋葉原に週2回ほど通っているので、このミステリーの原点となった場所というだけあって興味深々でした。
果たして、この曲の正体が判明する日は来るのでしょうか?