オタク趣味(ここでは特にアイドルヲタク)を、親や友人などにカミングアウトするか否か。
その人の置かれている環境次第と言えば、恐らくそれまでだと思います。
まだカミングアウトしていない人であれば、「カミングアウトしたいけどしにくい」「いずれしようとは思う」といった感じでしょうか。
ここでは、主観が多いかもしれませんがオタクカミングアウトをすべきか否かを書いていきます。
1.相手の寛容度に合わせて明かすべき
やはり、相手(親、友人問わず)のオタク趣味対する寛容度に合わせるのが無難だと思います。
良く言えば「臨機応変に動く」ということですが、悪く言えば「相手の顔色を伺って動く」ということでしょう。
もし相手がオタクを目の敵にするレベルなら、打ち明けてもメリットが無いことは明確です。
親なら簡単に縁を切る訳にはいかないので、モヤモヤした気分になり続けてでも、隠し通すべきではないでしょうか。
友人なら「その程度の人だ」という認識のもと、出来るだけ距離を置くか、時には関係を絶つことが相応しい対応だと思います。
なにも「自分(自分たち)への理解に欠ける相手とは関わるな」という排外思想のようなものを煽るつもりはないですが、
やはり他人の趣味に十分寛容な人にのみ明かし、その人たちとコミュニティを形成した方が、よほど精神的には楽だと思います。
2.公私のメリハリを付けたいなら隠すべき
仕事や学業の場と趣味の場は「公私」で分かれているのが基本だと思いますが、
これらを明確に分けたい場合は、「公」にあたる場で「私」を明かす(カミングアウトする)のは避けるべきでしょう。
分けたいと思う理由としては、
「仕事(学業)の場では、そこでの本分を弁えて集中したい」「趣味については職場の人に干渉されたくない」「せめて現場では仕事(学業)のことを忘れて楽しみたい」
だとか、人それぞれだと思います。
公私を分けたい(中国では「公私分明」と言うらしい)のにも関わらず、オタクであるとカミングアウトすることは「公私混同」に当たるのではないでしょうか。
それでは公私のメリハリがついているとは言い難いので、カミングアウトしないのが「公」のためであり、「私」のためにもなると思います。
3.自分の場合
ちなみに僕の場合、友人はもちろん、両親にも、果ては大学のゼミの教授にまでオタクカミングアウトをしています。
親には「人生を楽しく生きる原動力をしっかりと確保していること」を知ってもらい、安心して欲しいと思って明かしました。
友人や教授へは「ただその場の雰囲気や話題、親睦のため」でしかなかったです(教授には飲み会で酔っ払った時に言ってしまった気がする)。
端的に言えば、自分をより知ってもらうために明かしている訳です。需要は別として。
そこではオタク趣味を嫌う人は皆無だったのか、特にカミングアウトして後悔したことはありません。
したとしても、青春時代の若者らしく彼女を作って、週末のデートにお金を使うような「リア充」方面の人種ではないと、遠回しにセルフ開示したぐらいでしょうか。
ちなみに、親には「ヲタクをやったら知り合いが増えて楽しい。東京に大勢いるよ」と自慢げに話したことで、約2年後(現在)に東京への就職が決まっても不安感を与えずに済みました。
親が少なからず持っていたであろう「北海道(地元であり本州ではない離島)から見た東京の異国感」による不安感を払拭出来たんです。
そう考えると、自分としては「オタクカミングアウトは小さな(いや小さすぎるけれど)親孝行だったかもしれない」と少し思っています。
オチ
ヲタクへの世間からの風当たりをぶっ壊す(語彙力)