「禁足地」というと、何を思い浮かべるでしょうか。
立ち入ってはいけないところという意味なので、日本国内なら米軍基地や神社の敷地の一部なんかがあると思います。しかしながら、それ以上に恐れられている禁足地があることはあまり知られていないでしょう。
それは「八幡の藪知らず」と呼ばれる地で、なんと都会のど真ん中にあります。今回は、この「八幡の藪知らず」についてご紹介します。
ゆっくりしていってね〜
管理人も行ってきたらしいから、後で感想載っけるわね。
1.八幡の藪知らずとは?
八幡の藪知らずとは、千葉県市川市にある禁足地です。驚くべきはその立地で、近隣には建物が所狭しと建ち並んでいます。
一区画だけが竹林のまま残っているので、ここが禁足地だと知らない人でも目を引くほどの雰囲気です。
圧倒されるような佇まいを保ち続けているにもかかわらず、すぐ近くにはタワーマンションや駐車場、コンビニなどが立ち並んでいます。
そんな八幡の藪知らずですが、恐ろしい言い伝えがあることをご存知でしょうか。
それは「一度立ち入ったら、二度と外に出られなくなる」というものです。
ここ数年や数十年で出た噂話ではありません。なんと、300年以上前から言われていた話なんだとか。
広さなんて18m四方しかないんでしょ?絶対迷わないって〜
ん?体を張って潜入取材するって?
す゛み゛ま゛せ゛ん゛で゛し゛た゛(震え)
2.あの超有名人も迷い込んだ
一度でも足を踏み入れたらアウトな八幡の藪知らずですが、かの有名な水戸光圀もここに迷い込んだと言われています。しかも藪の中で妖怪に出くわしてしまったそう。
ただ、水戸光圀は身分の高い人物だったために見逃され、無事に外へ帰還することができたんだとか。あくまで伝説の域ですが、とても有名な話です。
3.なぜ禁足地になったのか?
いくら入ってはいけない土地といえど、元をたどればそうなった理由があるはずです。しかし、はっきりした理由はわかっていません。
ただ考えられる説はいくつかあり、
- 平将門のお墓だから
- 平将門の家臣のお墓だから
- 日本武尊の陣屋だったから
- 底なし沼があるから
- 行徳の飛び地(他所の土地)だったから
- 単純に水戸光圀が迷ったから
- その他いろいろ
ほとんどが歴史にまつわる説で、現在では確認のしようがないからか謎が残り続けているようです。
口コミや考察を見ていると「禁足地である理由がはっきり伝えられず、そのまま時間が流れて今に至っているのでは」という旨の見方が多くありました。
また、「竹藪の一部を伐採し、手入れしている跡がある」との口コミもいくつかあります。つまり、誰一人としてこの地に立ち入っていないわけではないと考えられます。
まとめると、「何かしらの理由で過去に禁足地として扱われて以来、現在までその言い伝えが残っている。ただし、誰かしらが定期的に立ち入って手入れをしている」ということです。
ゴミが落ちてたなんて口コミもあったよ(困惑)
敬意を払わないとダメよね。
4.管理人も行ってみた
八幡の藪知らずの話を知って以来、
そのうち行ってみたい…
と思っていた管理人。
つい先日アイドルの追っかけで東京に行っていたんですが、成田空港へ向かう途中に行ってみました。あ、この時の東京遠征のお話もリンクを貼っておくので、別途読んでもらえると嬉しいです。
実際に現地へ赴いたものの、不思議な雰囲気に圧倒されたからか、1枚しか写真撮れてません(痛恨のミス)。
撮ったのはこちら。
どうですか。恐怖もさることながら、本当に「なんでここだけ?」という衝撃も感じられると思います。
周りがアスファルトや建物で整備されているだけあって、その衝撃がより大きくなりました。「あ、やっぱりここは特殊な場所なんだ」とも実感しましたね。
まあ特に変わったことはなく、とりあえず敷地内の祠に「コロナウイルスが駆逐されますように」とだけお祈りして終了。
すぐ近くにはタワーマンションがあるとも書きましたが、藪の敷地(不知森神社)を出て左を見たところ、確かにその通りでした。
なぜか写真下半分がボヤけているこの現象、ツッコむべきか否か…。
5.アクセス
- JR総武線本八幡駅から徒歩10分
- 京成電鉄八幡駅から徒歩10分
八幡の藪知らずは、JR総武線本八幡駅と京成電鉄八幡駅の中間にあります。
成田空港へ向かう際は本八幡駅から乗り換えで八幡駅まで歩くんですが、現地を少し見る程度なら乗り換えついでに訪問可能です。